失敗

最後の遊びは育種にしようと決めていました。

以前から桃にしようか・・?桜桃にしようか・・?迷っていたのですが

余生も短くなったので、プラムに変更しました。


2010年6月

神戸防疫所の方に親切に指導いただき輸入方法を教えていただきました。

プラムなどサクラ属はウィルス陽性の可能性が高い果樹のため、隔離栽培圃場で、1年~2年の

ウィルス検査が必要なのです。


2011年9月

輸入計画書を提出、

受け入れ圃場は神奈川県大和圃場に決まる。


2012年1月16日

苗木は梱包され検疫検査へ

ところがアメリカODA検査官より「プラムは輸出が禁止されている植物なので検査は出来ない」とのこと

輸出許可書を提出して下さいとのこと。

困った時は、神戸防疫所頼み・・・・

防疫所へ相談しますと、日本は許可書制度ではないので、許可書は発行できませんとのこと

そして直接ODAの方と交渉していただきました。(頼れる神戸防疫所です)


2012年2月17日

関西国際空港へ到着。

しかし、インボイスの苗木数量に間違いが判明し、輸入許可できないとの連絡あり



2012年2月20日

アメリカODAにインボイスの再発行をお願いし輸入申告申請が許可される。

横浜防疫所へ



苗木が梱包されてから開封されるまで35日


これが防疫所に届き開梱されたときの写真です。



s-到着時の様子


これがアメリカ流の梱包、ビニール袋に放り込んであるだけ! せめて濡れ新聞紙で包んで欲しいわ


根はカラカラに乾いていますから半ばあきらめていたのですが


2012年3月27日

1本発芽したとのメールが届きました。


s-Golden Transparent(2)

枝は枯れているのですが、主幹から芽吹いています。

この後、次々と発芽し20本中14本が発芽し枯死は6本のみでした。

約1年の間、防疫所より12通ものきめ細やかな近況報告を頂き、自分が育ててる気分でした。



2012年11月19日

顕微鏡検査により4本の苗よりPrune dwarf virus、及びPrunus necrotic ringspot virusが検出されたとの連絡




2013年3月

「転勤のため、業務を後任担当者に引き継ぐこととなりましたのでお知らせします」

とのメールが届きました。

残る検査は接木検査のみ。

この接木検査とは、ウィルスに感受性のある台木に接ぎ木し検査するようです。

このウィルス検査に合格すれば隔離栽培終了となります。




しかし・・・・・

担当者が変わってからは全く近況報告なし



植えつける畑を確保しなきゃならないので、9月30日に担当者宛てにメールを書く。

しかし、返信はなし。

改めて、11月19日に担当者宛てにメールを送ったが返信なし。

畑を借りる手続きが迫っていたので、改めて11月22日担当者と組織宛てにメールを書く。


2013年11月28日

「担当者は出張のため12月上旬まで出勤できません。
現在までに、検査すべき項目は、ほぼ完了し、残る接ぎ木検定の結果を確認し問題がなければ、
お渡しできるようになるかと思います。
そのため、早ければ年内にでもお渡しできる環境になるかと考えます。」

とのメールあり。



2013年12月10日

年内終了を想定し畑借り入れの契約を取り交わす



2013年12月26日

仕事納めの前日に防疫所よりメールが届く



お世話になっております。

年の瀬も押し詰まってからのご連絡となってしまいまして、誠に申し訳ございません。

担当者に改めて確認を致しましたところ、お預かりしております

USA産スモモ10本のうち、9本で、添付ファイルの写真で

お示しましたような状況の葉が、樹全体に見られていることが判明しました。

※ 症状の激しい葉は黄化し、早期に落葉する状況です。

この症状は、スモモ黒斑病(細菌病)の症状と考えられますが、ただいまその細菌病かどうかの確認を行っている途中でございます。

※ 先日ご連絡差し上げましたように、想定される病害と症状との関連をつきとめるべく、

年末までに確認作業を終了し、お預かりしておりますスモモの検査結果をお伝えできますよう努力しておりました。

しかしながら、繰り返し検定をしております中で、余裕をもって用意しておりましたサンプルを使い果たしてしまいました。


以上のような状況でございまして、

現段階では、症状が出ている9本につきましては、「不合格」とせざるを得ない状況にございますとともに、

病害の確認作業のため、お預かり期間の延長が必要になっております。

年末のお忙しいところ、誠にご迷惑をおかけしてしまいますが、明日改めてご連絡申し上げます





これが添付されてた写真です

s-06_Mirabelle de Nancy_1



s-07_Mirabelle de Nancy_2








預かり期間の延長ですか・・・ また1年延びることになるのか・・・

まぁ、桃や桜桃で一般的なセンコウ細菌病みたいなものだから問題ないでしょ。





2013年12月27日


防疫所より電話あり

防疫所  このたびは不合格となり申し訳ありません

仙人  いえいえ、1年間の隔離栽培延長ですよね。

防疫所 いえ、焼却処分です

(おいおいおい!昨日のメールには、サンプルを使い果たしたので、お預かり延長と書いてあるぞ!)

仙人  黒斑病とのことですが、 黒斑病は細菌病でありウィルス病ではないと思うのですが?

    薬剤散布で治ると思うのですが。

防疫所 細菌病でも、輸入時に感染していれば不合格となります。

    輸入時に幹に越冬していたのだと思います。

仙人  輸入時に既に感染していたとすれば、何故昨年発病しなかったのでしょうか?

    昨年の秋に送っていただいた写真は綺麗な葉でしたが。

    隔離栽培圃場内で感染した可能性もあると思うのですが、どういう理由で

    輸入時に既に感染していたと断定されますか?

防疫所 圃場は外部と隔離されていますから圃場内での感染は考えられません。

仙人  昨年の7月に横浜から筑波へ移転されましたから可能性はあると思いますが?

防疫所 黒斑病は雨により感染しますが、そのような状態ではありませんでした。

    よって輸入時に感染していたと考えられます。



結局、担当者からは一度もメールも電話も無く、試験栽培過程の写真も無く、

代理の方からの電話報告で隔離栽培終了となりました。

そんなもんですか。





黒斑病は20世紀梨の天敵、私達の地域は20世紀梨の産地ですから

私も子供の頃から、交配、袋掛け、収穫と手伝っていました。

そして黒斑病に感染した果実を頂き食べてたもんですわ。

確かに黒斑病は高温多湿で園全体にいっきに広がるように思いますが

雨だけで伝播するとは思えません。


隔離栽培試験はウィルスのみだと思っていましたが細菌病も不合格対象に

なるのですから、サクラ属にとってはハードル高いですね。

桃なんて農薬散布もせず2年も栽培すれば縮葉病が発生してしまいますわ




グチグチ言っても仕方ありません

横浜防疫所様

改めてトライしますので その節は宜しくお願いしますよ。

今度は中国あたりの桃にしようか・・・











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[ 2013/12/30 21:38 ] 育種 | TB(0) | CM(10)

余生もわずか

そろそろ育種で遊んでみようと思ってます。

育種には数十年の歳月を要しますから、寿命のほうが足りないとは思いますが

足りないくらいが ちょうどいいかな・・・なんて思ってます。


(もし・・・あと数年寿命があれば新種が生まれてたのに・・

 なんて言い訳が出来ますからね)




先日、ジーンバンクより穂木を購入しました。



s-P1050508.jpg



s-P1050507.jpg




s-P1050510.jpg



ドメスチカスモモ 4品種と台木のミロバラン29cです。

ドメスチカスモモはミロバランスモモ(2倍体)とスピノーサスモモ(4倍体)との

雑種で6倍体のスモモだそうです。


ドメスチカスモモは5つに分類され


プルーングループ

レーヌクロードグループ

イエローエッググループ

インペラトリスグループ

ロンバートグループ


があるようです。



育種手始めとして

品質はイマイチだけど鮮やかな黄色のイエローエッグ

プルーンより果汁が多く品質が優れたインペラトリス


この2つのグループを使ってみようと思っていますが、まだまだ先の話ですね。

まずは、接木が成功し上手く果実が収穫できなきゃ育種は始まりませんから



じつは 赤い果皮、ロンバートグループのロンバートとかビクトリアという

品種を入手したいのですが見つかりません。

国内には導入されていないんでしょうか・・・

それとも食味が良くないので販売されてないんでしょうかね?





気のなが~いお遊びの始まりです。










[ 2013/03/12 00:11 ] 育種 | TB(0) | CM(14)

育種法

昔、若かりし頃 桃を20品種程度植え付けてました。

そのとき、桃の品種の系統図を作った記憶があります。

各品種の母親と父親を調べ、桃の家系図のようなものを作るのですが

そこで気付いたことは、白肉系の品種はほとんどが白桃の血を受け継いでいる、



清水白桃や川中島白桃はもちろんですが、白鳳、あかつき、ゆうぞら、紅清水 等

市販されてるほとんどの品種が白桃系でした。



桃の家系図をみながら育種って面白そうだなぁ~

ちょっと試してみようか・・・

と思い、育種の本を数冊購入しました。

でも・・・本を読んでも私の頭脳では全くチンプンカンプンで意味さえ分からない

そしてある本にはこんなことが書かれてました。

「育種とは非常に勝率の悪い賭けである」

そんなもんかいなぁ

自分だけの品種を作るって面白そうだけど、これ以上貧乏神に取り憑かれたら大変!

桃の果実を食べて楽しむだけにおさめよう・・・





それから歳月は流れ






先日、購入してしまいました


「果樹の交雑育種法」って本です

著者は山田昌彦氏   

あのシャインマスカットやクイーンニーナを生み出した農学博士です。




s-P1050497.jpg




さてさて、育種とはどうやるんだ?

と早速本を開いてみると・・・・




s-P1050498.jpg



うっ!  


パラパラと本をめくり・・・



育種とは、理論では無く 果物への執着である


と結論づけました









[ 2013/03/02 22:51 ] 育種 | TB(0) | CM(6)